ほんのり怖い話 #1
毎年、子供会のキャンプがあるようなところで育った私。
ある年のキャンプは、天候が悪くて学校に泊まることになった。
カレーか何かをみんなで食べて、ゲームをして、お風呂はないので入らず→夏なのに(苦笑)
体育館に、大人も子供もざこ寝していた。
こういうお泊りってとにかく楽しい。
消灯しても友達とこそこそ話したり、ちょっと気になる同級生と話したり、トキドキワクワク。
大人は宴会をしていて、いつまでもざわつきが続いていた。ウトウトしてぱっと目を覚ましても、誰かが起きていたのだ。
でもそんな中、静かになり明らかに、
皆が寝入ってときにふと目が覚めた。
しーーんとした体育館。
大人も壁に寄っかかり寝ているのがみえる。
ふと、トイレの方に目を向けると、
男子トイレ、女子トイレの間にもう一つ扉があった。
正確には、扉の形をした、黒いモヤモヤしたなにか。
気のせいかな。。
目を開けてしっかり見る。
やっぱりモヤモヤ、黒い扉のようなものがある。
やっぱり夢じゃない。
行ってみようか。
怖いな・・やめとこう。
でも・・
考えていると、強烈な眠気がきて、
眠ってしまった。
次に目が覚めたときは朝で、あの扉は消えていた。
食事の準備の中、友達に夜中の出来事を話してみる。
「それ、開かずの扉みたいなのやん。近づいたら最後、引き込まれるやつ」
そんな話は初めて聞いたけど、今これを書きながらゾワゾワするから
やっぱりあんまりいいものじゃなかった。
そと小学校は墓地だったとか。
今はもう閉校して、体育館は残っているけど使われてるかも定かじゃない。
今でもあの扉は現れてるのかな。
余談だけど、もう住んでいない、家もない生まれた土地の神様に、時々呼ばれることがある。
夢に出てくるのだ。
何年かに一回。
小学校も近い。
オチもない、何なのかもわからない。
私の経験した、不思議な話。